武徳楽(ぶとくらく)

壱越(いつこつ)調の唐楽で、別名「武頌楽(ぶしょうらく)」とも呼ばれています。『項羽と劉邦』の”劉邦”でも有名ですが、中国漢の高祖の作といわれています。残念ながら舞は伝えられておりません。現在伝承されている曲は、三十六歌仙の一人である、左近衛権少将 藤原忠房により手が加えられていると伝えられています。彼は宇多天皇の勅令により、「相撲節会(すまひのせちえ)」のために改作し、その後は、宮中の武徳殿で行われた「小五月会(こさつきのえ)」に演奏されていたようです。小さくまとまった楽曲で、さまざまな儀式での奏楽によく使われています。