還城楽(げんじょうらく)

この曲名の由来は、一説には「見蛇楽(げんだらく)」が転じたもので、蛇を好物として食していた中国西方の胡国の人が、蛇を見つけて捕らえ喜ぶ様を舞いにしたものと伝えられています。また、唐の玄宗が専横的な伯母・韋后を誅して凱旋した曲ともいわれています。玄宗の死後宗廟で奏すると玄宗の霊魂が蛇となって現れ、喜んだといいます。

舞楽では、舞人は蛇を見つけて喜ぶように舞います。面も迫力のある容貌で、額に血管が浮き上がった赤い顔、太い眉で鼻は大きいのが特徴です。

「抜頭(ばとう)」と同じように、この曲にも「右舞(うまい・右方)」と「左舞(さまい・左方)」の両方があります。右方は夜多羅拍子(やたらびょうし)、左方は只拍子(ただびょうし)で舞います。