蘇合香(そこう)

盤渉調の曲で、唐楽の大曲の一つです。雅楽では、短い曲を小曲、少し長い曲を中曲、長い曲を大曲と言い、大曲の中でも、特に長い曲と舞があるものが四つあり、それを四箇大曲とよび、これはその一つになります。六人で舞う曲で、上演すれば3時間程度(!)かかるといわれています。

昔、天竺(インド)の阿育王(アショカ)が病に倒れた時、蘇合香という薬草を服して回復したという。王はこれを徳として、自らが楽曲を作り、大臣の育偈(いくげ)に舞を作らせ、その薬草をかたどった甲を被らせて舞わせることにしたとされています。桓武天皇(かんむてんのう)の延暦年間(782~805年)に遣唐舞生・和邇部島継(わにべのしまつぐ)が、わが国に伝えたといわれています。