抜頭(ばとう)

雅楽に調子が六つありますが、その中の太食調(たいしきちょう)のに分類されます。舞は、唐の后が嫉妬して鬼になったとも、また父親を猛獣に噛まれた子が獣を捜し求め殺し歓喜する様ともいわれています。天平年間にわが国に伝えられたといわれています。

この舞は、右方(うほう)と左方(さほう)の二様の舞法が伝えられています。左方の舞は、曲の拍子は只拍子(ただびょうし)=6拍で、右方の曲の拍子は夜多羅拍子(やたらびょうし)=5拍になります。面は非常に誇張した顔つきをしており、目は大きく、眉(まゆ)は大きく上向きに跳ね上がり、鼻は大きな団子鼻のものや鷲鼻のものがあります。口はへの字に歯をむき出しにしています。面自体が、強くすさまじい動きを持っています。

髪を振り乱して舞う様は、何とも迫力があります。