越殿楽(えてんらく)

最も有名な曲です。神前式挙式の「三献(さんこん)の儀(=三々九度)」等で、一度は耳にしたことがあるかと思います。雅楽を習うと入門曲として必ず練習するほど有名な曲ですが、実は確かな由来がよく分かっていません。『楽家録』によると、大唐の漢文帝の作ともいわれています。

また、一説には「項羽と劉邦」で有名な劉邦側の軍師・張良の作ともいわれています。

雅楽には現在、6つの「調子」があり、この越殿楽は、「平調(ひょうぢょう)」、「盤渉調(ばんしきちょう)」、「黄鐘調(おうしきちょう)」があります。それぞれ全然異なった曲です。もとは平調の曲であったようです。慣例として、おめでたいときには平調の越殿楽を、悲しい出来事があった時には盤渉調の越殿楽を演奏します。

民謡「黒田節(くろだぶし)」などに旋律が使われています。