蘭陵王(らんりょうおう)

由来には諸説ありますが、最も有力なものは、中国南北朝時代の北斉(549~577年)蘭陵群の王・長恭(ちょうけい)の故事に基づくもの。

長恭は才知武勇の王でありましたが、あまりに容貌が美しく、戦場での兵士の士気が上がりませんでした。そこで恐ろしい面を付けて戦に臨んだところ、見事勝利したと伝えられています。その戦勝の様を舞にしたものです。

頭上に龍の彫刻をつけた恐ろしい面をつけ、躍動的に舞う「走舞(はしりまい)」(勇壮活発に舞われるもの)です。面の顎の部分は紐でつながれており、動くようになっています。身に付ける衣裳は、「裲襠(りょうとう)装束」といい、裲襠には前後に龍の刺繍が二つ施してあります。

「陵王」、「羅陵王」とも言います。