青海波(せいがいは)

中国西域地方の青海省の地名を用いたという説があり、和邇部太田麿が曲を作り、良峯安世が舞を作り、小野篁が詠を作ったといわれています。この曲の特徴は装束にあります。頭につける甲から足先まで、すべて千鳥に関わる文様が施されています。装束以外には、太刀をつけますが、鞘には千鳥と波文様が蒔絵と螺鈿で付され、金具は枝菊の透彫りになっています。

打ち物の奏法に千鳥懸(ちどりがけ)、男波(おなみ)、女波(めなみ)などという美しい名称が付けられているのも特徴です。『源氏物語』に登場する曲目として有名で、光源氏と頭中将が帝の前でともに舞ったと書かれています。